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CADオペレーターの年収が低いと言われる理由は?年収を上げる4つの方法を解説

CADオペレーターの年収が低いと言われる理由は?年収を上げる4つの方法を解説

CADオペレーターの年収は、正社員の場合に平均434万円といわれており、国民の平均年収458万円よりも低い結果がでています。しかし、中には1,000万円以上稼いでいる方がいるのも事実です。

本記事では、業界別のCADオペレーターの年収や年収アップの方法、有利に働く資格について網羅的に解説しています

今よりも高い年収を目指している場合は、求人情報を常にチェックするのがおすすめです。少しでも興味がある求人を見つけた場合は、詳細を確認するようにしましょう。

CADオペレーターの年収・時給は?

CADオペレーターの年収・時給は?

まずは、CADオペレーターの年収・時給について解説します。

  • 正社員の年収:平均434万円
  • 派遣社員の時給:平均1,791円
  • アルバイト・パートの時給:平均1,196円

 

2025年の2月時点で国民の平均年収は458万円と、国税庁の調査で分かっています。やはり、平均から見てもCADオペレーターの年収は低いようです。

それでは、さらに詳しく見ていきましょう。

正社員の年収:平均434万円

CADオペレーターの正社員の平均年収は、求人ボックスのデータで約434万円とされています。しかし、500万〜700万円稼いでいる方も多い傾向が見られます。

年収に差がでる理由は、企業によってCADの業務に加え、設計補助やマネジメント業務を任され給与が上がるケースもあるためです。

そのため、年収をアップさせたい場合は、単なるオペレーターとして作業をこなすだけでなく、設計者としてのスキルを磨いたり、プロジェクト管理を任されるようなキャリアを築くことが重要です。

派遣社員の時給:平均1,791円

CADオペレーターとして派遣社員で働く場合、平均時給は約1,791円とされています。

ただし、これはあくまで全国平均であり、都市部では2,000円以上になるケースもあれば、地方では1,500円前後になることもあります。

また、経験年数やスキルによっても差があり、高度な3DCADソフトが使える人や設計補助ができる人は、より高い時給で就業が可能です。

一方で、派遣社員ではボーナスや昇給がないため、年収ベースで見ると正社員よりも低くなる傾向があります。

そのため、収入を上げたい場合は、経験を積んで高時給の案件に挑戦したり、派遣から直接雇用に切り替えることを視野に入れるとよいでしょう

アルバイト・パートの時給:平均1,196円

CADオペレーターとしてアルバイトやパートで働く場合、平均時給は約1,196円とされています。

アルバイトは、派遣社員や正社員に比べて低めの水準ですが、勤務地や業務内容によって異なります。

例えば、建築や機械設計の業界ではより専門的なスキルを求められるため、1,500円以上の高時給となるケースもあるでしょう。逆に、アシスタント業務や簡単な修正作業がメインの場合は、1,000円前後に設定されることが多いです

CADオペレーターとしてアルバイト・パートで働く場合、経験を積みながら次のステップを意識することが大切です。

【業界別】CADオペレーターの年収比較

【業界別】CADオペレーターの年収比較

次に、業界別にCADオペレーターの年収を比較してみましょう。

業界 年収
建築 300万〜500万円
土木 350万〜550万円
機械 400万〜600万円
電気電子 450万〜650万円

CADオペレーターの年収は、携わる業界によって仕事の難易度や専門性が変わるため、給与水準にも違いがあります

インテリア業界やアパレル業界のCADオペレーターは、デザイン要素が強く、クリエイティブな分野で活躍できる反面、年収は平均より低めになることもあります。

年収アップを目指すなら、需要が高く専門性のある業界を選ぶことが重要です。

CADオペレーターの年収が低いと言われる理由とは?

CADオペレーターの年収が低いと言われる理由とは?

CADオペレーターの年収が低いと言われる理由は、主に以下の通りです。

  • 業務が補助的な役割になりがち
  • 正社員登用が少ない傾向がある
  • 業界によって年収の差が大きい

 

多くのCADオペレーターは、設計士やエンジニアの指示に従って作図を行うポジションです。

もちろん、CADオペレーターの作図業務はものづくりにおいて重要になります。しかし、設計そのものを担当するわけではないため、給与水準が設計士に比べて低くなりがちなのです

また、派遣や契約社員として働く人が多い点も、年収が低い要因になります。CADオペレーターの求人では、正社員よりも派遣や契約社員の募集が目立ちます。

これにより、基本給が低く、ボーナスや昇給のチャンスが限られるため、年収が低いと感じられてしまうわけです。

ただし、CADオペレーターは資格の取得や実績の積み上げ、キャリアアップによって大きく年収を上げられる可能性があります

次の章で、CADオペレーターが年収を上げる方法について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

CADオペレーターが年収を上げる4つの方法

CADオペレーターが年収を上げる4つの方法

年収が低いままではモチベーションに関わります。そこで、本章では、CADオペレーターが自分の年収を上げるための4つのアクションプランを紹介します。

  • 専門的なスキルや資格を取得する
  • 転職やキャリアアップを目指す
  • 経験年数と実績を積み上げる
  • 年収が高い業界や地域で働く

 

CADオペレーターは、専門的な知識を有する希少性の高い職業です。

そのため、難しいスキルをさらに取得したり、実績を積み上げたりすることで年収アップを見込めます。

専門的なスキルや資格を取得する

基本的なソフトやパソコンの操作ができるだけでは、他のCADオペレーターとの差別化が難しく、給与が大きく上がりにくい傾向があります。

なので年収を上げたいのであれば、より専門的なスキルや業界ごとの専門知識を身に付けましょう

近年では、BIMやCIMなどの3Dモデルを用いた最新技術を扱えると、より市場価値の高い人材として評価されやすくなります。

しかし、資格やスキルを取得しただけでは意味がありません。CADのプロとして、実務で活かせるような経験を積むことを忘れないようにしてください

転職やキャリアアップを目指す

現在の職場で給与があまり上がらない場合は、より条件のよい企業へ転職するのがおすすめです。

大手企業や専門性の高い企業では、経験者を高待遇で採用するケースがあるため、常に求人情報をチェックしてチャンスを逃さない姿勢を持ちましょう

また、CADオペレーターのキャリアアップには、主に以下の選択肢が挙げられます。

  • CAD設計士
  • インテリア設計士やデザイナー
  • 建築士
  • BIMオペレーター

市場価値を高めながらキャリアの選択肢を広げることが、長期的に年収を上げる秘訣です。

経験年数と実績を積み上げる

経験年数と実績を積み上げる

どのような仕事でも、長く続けることでスキルが磨かれ専門性が高まります。つまり、CADオペレーターとして年収を上げるためには、経験年数と実績を積み重ねることが大切です

経験年数と実績の積み上げは、すぐに年収を上げる方法ではなく、地道な努力と膨大な時間が必要になります。

また、経験を積むだけでなく、具体的な実績をアピールするようにしてください。

  • 有名な駅を手がける大規模プロジェクトに参加した
  • 自動車メーカーの新型モデル開発においてCAD設計を担当した

仮にフリーランスとして独立する場合も、過去の実績やポートフォリオが強みになり、高単価の案件を受注しやすくなります

年収が高い業界や地域で働く

同じスキルを持っていても、働く業界や勤務地によって収入に差が出ることはCADオペレーターに限った話ではありません。

CADオペレーターの中でも、高度な専門知識を求められる業界は、年収が高い傾向にあります

地域による違いも大きく、都市部ほど年収に期待できるでしょう。特に、東京都や大阪府などの大都市圏では、設計業務の需要が高く、求人の数や給与水準も地方と比べて高いです。

最適な業界や地域を選ぶことで、同じCADスキルでもよりよい条件で働け、年収アップにつながります

CADオペレーターの年収アップに有利な資格3選

CADオペレーターの年収アップに有利な資格3選

CADオペレーターの年収アップにつながりやすいアクションプランとしては、資格取得と転職がおすすめです。

転職ではサイトをチェックして、少しでも待遇がよさそうな求人があれば詳細を確認してみましょう。資格に関しては、下記の3つを勉強してみてください。

  • CAD利用技術者試験
  • 建築CAD検定試験
  • オートデスク認定資格プログラム

 

それでは、詳しく見ていきましょう。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は、CADの業界で広く認知されている資格のひとつです。CADの操作技術だけでなく、設計や製図に関する知識も問われるため、取得することで業務の幅を広げられるメリットがあります

この試験には、1級・2級・基礎の3つのレベルがあります。

特に、1級は実技試験も含まれるため、実務での応用力を証明するのに役立つはずです。しかし、1級を受けるためには2級以上の資格が必要になるため注意しましょう。

試験の内容は、CADの基本操作だけでなく、製図のルールや設計の基礎知識も問われます。そのため、これからCADオペレーターを目指す人や、経験が浅い人にもおすすめの資格です。

参考:CAD利用技術者試験

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は、1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験です。特徴として、准1級〜4級までの5段階に分かれています。

  • 4級:基礎的な知識(※高校の団体受験のみ)
  • 3級:建築製図の基本スキル
  • 准2級:建築製図の十分なスキル
  • 2級:実務レベルの設計図作成
  • 准1級:実務レベルかつ応用スキル

特に、2級以上を取得すると、実務経験が少なくても「即戦力」として評価されやすく、給与面での交渉もしやすくなるでしょう

さらに、一部の企業では資格取得者に対して手当が支給される場合もあり、毎月の給与がプラスになる可能性もあります。

参考:一般社団法人 全国建築CAD連盟

オートデスク認定資格プログラム

オートデスクは、AutoCADやRevitといった世界的に利用されているCADソフトウェアを提供する企業です。

オートデスク認定資格プログラムを持っていると「公式にスキルが証明されているオペレーター」として信頼度が高まります。

特に、AutoCADやRevitを活用する建築・製造業界では、オートデスクの認定資格を持っていると採用時に評価されやすく、転職や昇給のチャンスが広がります。

受験は北海道から九州まで、全国各地に試験会場が用意されているため、地方の方でも安心です。仕事をしながらでも無理なく資格取得を目指せるでしょう。

参考:オートデスク認定トレーニングセンター(オートデスク認定資格プログラム)

CADオペレーターの将来性

CADオペレーターの将来性

CADオペレーターの将来性は、技術の進化とともに大きく変わりつつあります。近年、3DCADの普及により、設計業務の効率化が進んでいます

これにより、単なる作図作業だけではなく3Dモデルの作成やデータ管理が求められるようになりました。つまり、需要は依然として衰えていないということです。

また、話題のAIに仕事が奪われるのではないかと、心配している方もいるようです。しかし、設計では業務に細かな修正が頻繁に発生するため、完全な自動化が難しいことが挙げられます

よって、AI技術が進化しても、最終的な調整やクライアントの要望に沿った修正は人間の手で行う必要があり、経験豊富なオペレーターの存在は欠かせません。

今後も、CADオペレーターとして長く活躍するためには、時代の変化に対応しながらスキルアップを続ける姿勢を忘れないようにしましょう。

未経験からCADオペレーターを目指すなら「CAD求人ドットコム」がおすすめ!

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本記事では、業界別のCADオペレーターの年収や年収アップの方法、有利に働く資格について網羅的に解説しました。

CADオペレーターは、平均年収こそ低いですが、資格や実績の積み重ねで魅力的な金額を得られる仕事です。

CADオペレーターには、未経験OKの求人が多数存在します。そのため、挑戦したいと考えている人は、条件だけでも確認するのがおすすめです。

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